○高校生版教育委員会を開催へ
今回の予算委員会質問の大きなテーマは3つ。⑴財政運営を県民の側に立って行うようくぎを刺すこと、⑵台風水害や地震対策を推進すること、そして⑶こどもたちの希望の持てる育ちのために県の潜在力により子どもの意見表明と可能性をひきだすことです。県は質疑の中で中断している高校生版教育委員会を再開し希望する高校生全員参加での開催を明らかにしました。以下質疑まとめです。
令和5年3月9日 予算委員会・一般質疑(立憲民主党・民権クラブ 松崎委員)
(松崎委員)
続いて教育委員会関係の答弁に移らせていただきます。
これまで、人口減少社会における正に差し迫った課題として、次世代育成関連の取組について、福祉子どもみらい局に確認してきましたが、学齢期へとステージが上がると、今度は、小学校・中学校・高校での生活が、子どもたちの中心になってまいります。
そこで、これから、教育に関する取組について、取りあげていまいります。
合理性に乏しい、いわゆるブラック校則というものがあります。一例を挙げると、今年1月、広島の中学校で、雪の降る寒い日に、ジャンパーを着て登校した生徒が、校則に基づいて、着てこないようにと教員から指導を受け、その後、発熱したという報道がありました。このように、常識と相いれないことが、校則の名のもとに、まかり通っているのは、生徒たちの声が、学校や教育委員会に届いていないからだと思います。
このような、いわゆるブラック校則は、本県の県立高校にはないと伺っております。確かに字面上はないということなのかもしれませんが、ネットで検索すると、神奈川でも生徒のものと思われる書き込みがヒットするほか、いわばブラック指導ともいうような教師の不適切な指導についての書き込みもございます。
その中からいくつか御紹介したいと思います。
厚木市の男子高校生です。「古典の授業で、先生に『基本飲み物を飲むことは禁止』とされていた。うちの学校は70分授業なので、必然的にのどは乾くし、エアコンの温度も先生が管理していて自由が利かない中での水分補給禁止は、むしろ授業の妨げになると思う」。
秦野市の男子高校生の書き込みは、「バレー部の顧問が反抗的な態度をとった3年生部員に対して殴る蹴るの暴行を加えていた」。
平塚市の女子高校生は、「指定以外のマフラーをしたりネックウォーマーをしたら、マフラーを取り上げ、卒業するまで返さない。コートは指定のもの以外でも、ある程度、指定のものに似ていると許可されるが、そのルールが細かく、ボタンの色や、見えない内側の色までも決まっている。ボタンの色や見えない部分の指定をする意味が理解できない」。
「スマホは使用禁止で、電源を切れば持込み許可されるが、もし大地震が起きたり、火災などの災害が起きた時は、保護者と連絡するまで、電源を入れるため時間がかかる。その時に生死にかかわるようなことが起きてからでは遅い」。
「全てにおいて、それが何のためにある校則で、どのような生徒を作り上げたいのか。ただただルールを守ることが正しいのか。理不尽なルールに反発をできなくするという教師は、教師としてそれでいいのだろうか。子どもの意見に耳を向け、彼らの意見を尊重し、校長に提案するなど、そもそも教師が上司や校長に意見を言うということがよくない雰囲気がある時点で子どもたちの手本にならないであろう。理不尽でストレスを抱え学校に行く人を少しでも減らすべきだ」。
川崎市の高校生。性別「その他」。「髪の毛を眉毛より長くしてはならない。耳にかかってはいけない。理由は工業高校だから。機械に巻き込まれるから。ロン毛じゃあるまいし、そんなわけないだろ。ちなみに注意した先生は、茶髪で、髪の毛も長いし意味不明」。
川崎市の男子高校生。「男子はツーブロック禁止。生徒会に一応、目安箱が置いてあって、生徒からも改善の声が多く、一時期は校則見直しの検討があったが、結局改善されず。理由は『頭髪が原因で事件や事故に巻き込まれる恐れがある』。ほんとに時代遅れ」。
ネットの書き込みで真偽のほどは分からないといわれるかもしれませんが、こういう声が上がっているということは、やはり何かあるはずです。大人はこういう子どもの声を無視してはならない。校則に限らず、施策を検討するに当たって、当事者である生徒の声を聴くことが必要だと思います。
教育委員会においても、施策を検討するに当たって、当事者である生徒の声を取り入れていくべきと考えるんですけれど、これまで教育委員会では、どのような取組を行ってきたのか、伺います。
(教育局企画調整担当課長)
当事者である生徒の声を聴く取組としては、日本青年会議所神奈川ブロック協議会と連携して、毎年8月に実施しているハイスクール議会がございます。
また、このハイスクール議会における高校生からの提言を受け、高校生が教育委員会に直接、意見を伝える機会として、平成27年度から高校生版教育委員会を実施しています。
(松崎委員)
高校生版教育委員会は、これまでどのような形で開催してきたんでしょうか。
(教育局企画調整担当課長)
高校生版教育委員会は、県教育委員会と同人数である6人の高校生を公募して、「高校生活とSNSの適切な関わり」など、事前に決めたテーマについて、高校生が意見を述べ、教育委員と意見交換する形で行ってきました。
平成27年度から毎年実施してきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、令和2年度から今年度までは開催を見合わせています。
(松崎委員)
当事者である生徒が、教育委員会に直接、意見を表明できる場というものは、大変、重要であります。コロナ禍の3年間、様々に、学校生活において、制限をされてきた高校生。自分の考えを言葉でなかなか伝えられない不自由さを実感してきたのではないかと思います。
ブラック校則のことを調べていると、ネット上で制服が販売されていることに気づきました。コスプレ用とうたっていて、各県立高校の実名が入っています。もともとは本人や御家族が、捨ててしまうより他の人の役に立てばよいという思いで提供したんでしょうけれど、ネットの匿名の仕組みの中で、全く違った扱いが横行しています。
このような実態について、教育長の見解を伺います。
(教育長)
今、委員から、お話をいただいて、驚いているところでございます。
おそらくインターネット上で転売等がされる中で、そのような扱いがされたと思いますが、他の人の役に立てば、という生徒の思いを考えると、こうした状況を知れば生徒は大変傷つくのではないかと思います。
一部の県立高校では、PTAが中心になって、利用しなくなった制服を希望する生徒に譲る取組を行っているところもあると聞いているが、お話のあった事例は、正に顔が見えないインターネットの怖さ、これを表したものであり、こうしたことを子どもたちに理解させる上でも、情報の授業等で、情報リテラシーをしっかりと醸成していく必要性を改めて感じたところでございます。
(松崎委員)
自分の着ていた制服なんですよ。それをインターネット上でコスプレ用として売られているわけであります。それを知った子どもたちの心、傷つきますよ。そして、ショックは計り知れないと思います。大人への過程にある、そういう高校生の状況を考えると、そのような思いを自分事として発言してもらう必要もあるのではないかと思うんですが、そのためにも、高校生の意見表明の場が必要かと思います。
ぜひとも、先程、答弁のあった高校生版教育委員会、これを復活させていただきたいと思います。また、その際には、いままでどおりということではなくて、より生徒が参加しやすい仕組みにできないかと思うんですが、教育長の見解を伺います。
(教育長)
当事者目線を大切にして県政を運営していくという方向の中で、教育施策を進める上でも、高校生の意見を聴くことは、大変、重要であります。
高校生版教育委員会は、当事者の声を直接、聴くことができる貴重な機会ですので、コロナ対策の出口が見えてきた中、来年度から、ぜひ再開したいと思います。
その際には、これまでのように教育委員会と同数の6名にこだわることなく、対面に加えて、オンライン参加も取り入れて、希望する高校生が全員参加できる、新しいやり方にしていきたいと考えています。
(松崎委員)
高校生版教育委員会の復活にあたり、いつ頃、どのようなテーマで実施するのかなど、現時点で決まっていることがあれば、その概要を伺います。
(教育長)
高校生版教育委員会は、これまで、11月の平日の午後に実施しておりました。これを高校生の目線で、参加しやすさということを考えると、やはり夏休みに入った直後の7月下旬位が望ましいと考えています。
また、テーマについては、現在、教育委員会として、最も大きな課題と捉えております、いわゆる教師不足の問題について、高校生の目線で分かりやすく、みなさんの身近な教師の仕事ってどんなものだと思いますか、その魅力って何ですか、みなさんが教師を目指すとしたら、どんなことが不安ですか、では、みなさんの目線で、どうしたら教師を目指す人が増えると思いますか、こういったことについて、率直な意見やアイディアを伺いたいと考えています。
(松崎委員)
実は、今回、提起した私の問題と、今、教育長が述べられた教師不足の問題は、1つにつながっていると思います。つまり、そういう学校で教師を勤めたいか、いや違う、これから先、こういう学校だったら教師を勤めたい、あるいは、こういう教師像だったら私はなってみたい、そういう風に、今の高校生たちが、本当に思えるかどうかというところが、正に問題の核心だと思うんです。だからこそ、真剣に深刻に捉えた、その1つ1つの課題について、きっちりと意見を交わして、また、教育委員の先生方からも、見識や御見解を伺う中で、私は神奈川らしい1つの教育の在り方が見出せると思うし、はじめて教師不足に対して、何らかの答えが出てくると思います。 ぜひ、今日のやり取り、答弁をいただいて、ここから新たな、やっぱり学校とか、あるいはまた、教師像というものを探っていく中で、より望ましい、そして私たちが安心だなということを実感できるような学校、教育、そして1人1人の教師像を追い求めていただくことを要望申し上げて、私からの質問を終わります。
- 2023/03/19(日) 01:24:41|
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県育成イチゴ新品種「かなこまち」について先日、環境農政常任委員会で質問しました。その時のやり取りのまとめです。
松崎委員
本県育成のイチゴ新品種「かなこまち」につきまして、伺います。イチゴは、冬から春にかけてスーパーなどの店頭を鮮やかに彩ります。また、各地のイチゴのもぎ取り園では、休日ともなると家族連れなどで大変な賑わいをみせる人気のフルーツです。全国的にも生産が盛んで、福岡県や栃木県などイチゴの主産県のオリジナル品種が知られています。神奈川県では、新たに「かなこまち」というイチゴの新品種を育成しているので、私も食べてみました。大変美味しかったです。味は大変甘く、またさわやかな味わいであり、これは非常に有望な品種なのではないかと直感したところであります。魅力的な新品種や新しい商品が出回り、流通が活発になれば、本県経済の活性化に寄与し、市場拡大と雇用創出にもつながるので、関係者はもちろん、県民の皆様の関心も高いところであります。そのためには、「かなこまち」の生産を振興し、消費者にしっかりとPRしていくことが必要です。順次うかがっていきます。「かなこまち」は、神奈川県の農業技術センターで育成したものですね。
鈴木農政課長
国や他県からイチゴの新品種が出てくる中で、県内のイチゴ生産者からも、「神奈川県オリジナル品種を育成してほしい」という要望が寄せられていました。そこで、県農業技術センターでは、平成29年度に「紅ほっぺ」と「やよいひめ」を交配し、味や食感が良く、大粒で収穫量が多い優良な株を選抜育成しました。その後、生産者が試験的に栽培を行った結果、評価が高かったため、「神奈川県生まれの美しくて美味しいイチゴ」という思いも込め「かなこまち」と名付け、令和2年9月に種苗法に基づく品種登録を出願しました。
松崎委員
「かなこまち」の品種の特性について、伺います。
鈴木農政課長
品種の特性ですが、甘みが強く、酸味とバランスの良い濃厚な味わいの大粒品種です。 市場出荷しても傷みにくいように、果実はやや硬めだが、硬すぎずジューシーさもあります。色は鮮やかな赤色で、果実の中まで赤いのも特徴です。12月中下旬から5月頃まで、収穫できます。
松崎委員
糖度は12度と聞いたが、そのような高い糖度なのか。
鈴木農政課長
糖度ですが、大体10~12度ということで、高いもので12度を超えるものが出てきます。
松崎委員
非常に甘くて、さわやかな味わいで、有望な品種の「かなこまち」ですが、今現在の生産や販売の状況について、伺いたい。
井上農業振興課長
現在、県内のイチゴ生産者で組織をしている「神奈川県いちご組合連合会」の会員のうち75名が生産を行っている状況であります。主な栽培地域については、横須賀市、小田原市、秦野市、厚木市、海老名市などとなります。また、主な販売先としては、県内のJAの大型直売所などでの販売、また、観光農園での摘み取りを行っている状況でございます。
松崎委員
何名中何名ぐらいの方が生産しているのか、お答えいただきたい。
井上農業振興課長
「神奈川県いちご組合連合会」は会員が128名で、そのうちの75名で生産をしている状況です。
松崎委員
それは、多いのですか。ほとんどの人が、がんばっているということですか。それとも、少ないのですか。
石井農水産部長
このイチゴは、先ほど課長からの答弁がありましたように、平成29年に育成し、令和2年に品種登録したということで、本格的に作り出したのは今年度産からということになります。まだ、農家の全部がということではありませんが、ある程度試しに作ってみようかという方から、最初に試作で作っていただいた方にはかなり評価していただいており、128名中75名でありますので、かなりの人に作っていいただいていると考えています。特に、本県の場合は、直売やもぎ取りという形でやっているので、全部を入れ替えてしまうことはないこともあり、この程度にとどまっていますが、新品種としては、かなりの人が作っていただいていると考えています。
松崎委員
部長から非常に的確な答弁をいただいて、安心しました。新品種はリスクがあると皆が思うが、定着の傾向が明らかとなりました。僕らがあと一押ししなければならない場面であることを、ここで認識を新たにしました。続いて、「かなこまち」に関する、予算の確保の状況について、伺います。
鈴木農政課長
農業技術センターでは、令和4年度の一般研究費1,090余万円の一部を用いて、「かなこまち」の苗を温室に定植する時期や株間の検討、育苗期間中の施肥量など、安定生産技術の開発を行っています。令和5年度も同様に一般研究費を用いて、安定生産技術の開発を実施していく予定です。また、農政課の農林水産物ブランド推進事業費を用いて、ポスターなどを11万円で印刷し、生産者団体や市町村等行政機関に配布しています。令和5年度もブランド推進事業費などで販売宣伝を実施していく予定です。
松崎委員
今まで世の中になかったものを、新たに世の中に受け入れていただき、しかも普及を目指そうということだと思います。必要に応じて予算は措置されると思うので、正確に言うと状況に対して措置していくとなると、常に遅れていくので、先取りで戦わなくてはいけないことを考えると、なかなか歯がゆい面が当局としてあると考え、そこはしっかりと先取りした予算をその年度に使うという意気込みで、取り組んでいってもよいと私は思います。その際に、だれもが知っているブランドとして「あまおう」とか「とちおとめ」があります。最近、「とちあいか」にかえていこうとしているようですが、そういうふうに他県は戦略的に考え、プロモーションされ、そして実際に普及をしているわけです。そこへ本県が新たな品種を確立し、まず、本県自体の県内のマーケットでどうするかということになるかと思うのですが、普及を図りながら、同時にマーケットを開拓していかなければならない。知られるようにしながら、実際に買われるようにしなければいけない。大変ですよね。「あまおう」を作っている福岡県の農家の皆さんも、おそらく最初は、楽勝でどんどん行けたわけではないと思います。栃木県も同様だと思うし、あるいは他のフルーツについても同様と言えると思います。最近、聞いているところでは、岡山県の(シャイン)マスカットについても、生産する技術を他国に盗まれて大変な思いをされたという一部情報が出回っています。真偽のほどはわかりませんが、大変な思いをされているのは事実でありますので、そのようなことも考えをめぐらせれば、究極のところは消費者の方々に支持され、買われて、おいしいと言われて、さらに食べたいということになるのでしょうけれども、その到達系を目指すために、いろいろなことを考えていかなければならないと思います。そこで、「あまおう」とか「とちおとめ」、これらのように知られているブランド、ブランドイチゴと言っていいのですが、これらはどういうふうにして消費者に支持されてきたのか、県としてはどう見ていますか。
井上農業振興課長
「あまおう」については福岡県、「とちおとめ」「とちあいか」については栃木県で生産をされているということで、それぞれ品種育成をした県や農業団体が連携して、新品種への転換、栽培技術の向上に取り組み、生産者団体が中心となって共同選果や共同販売を行っていると聞いています。特に「あまおう」については、県が品種登録を行っており、農業団体が商標登録を行い、権利を守るとともに、栽培を県内に限定しているとのことです。また、栽培管理をしっかりと行って、品質を保つなど、ブランド化を図っているということです。また、両県とも全国有数の生産県で育成された品種ですので、全国の市場をターゲットとして販売戦略をたてていることで、東京市場など大消費地の市場でマーケティングを行い、生産者団体がホームページや広報誌、新聞、メディア等を活用して消費者へのPRを行っているということでございます。
松崎委員
この県庁のすぐそばにある大きな百貨店とか、そこのいわゆるデパ地下と呼ばれるような食品売場にも、こうしたブランドイチゴを活用したフルーツの店やケーキの店があり、行列ができています。それはおいしいからです。おいしければ、それ相応のお金を払って買われるわけです。そういうフルーツのお店やケーキのお店とかが果たした役割も、僕は大きいと思います。「あまおう」とか「とちあいか」もそうですが、そういうことを考えると、やはり相当戦略を練り、練るだけではだめで、実際にやはり足を使い、それから人の輪も広げて、イチゴを真ん中に置いて、一生懸命考えながら実践するという活動が積み重ねられて、こういうふうになっていると思います。そこで「かなこまち」ですが、生産を拡大して消費者にもっと食べていただきたいという思いを私も共有したいのですが、品質の向上とか、品種のPRをはじめ、様々やらなければならないことがあるということが当局の分析でも明らかであるので、今後どう進めていくのかお聞きします。
井上農業振興課長
「かなこまち」については、今、生産現場での本格的な栽培が始まってまだ1年で、生産量が十分でないことや、生産者間での品質の差があって、収穫期間をとおして安定した品質の果実を収穫するための栽培技術の確立が課題ということで受け止めています。そのため、まずは、安定した品質の確保と生産量の増加が重要であると考えており、生産者に「かなこまち」の味などの特性を発揮できるように、肥料の時期や量などについて、普及指導員等が現場の状況を確認しつつ指導していきたいと考えています。また、そのような栽培技術の確立をして、生産量を増やしていきながら、先ほど委員がおっしゃられましたように、「かながわブランドサポート店」のホテルのバイヤーに働きかけ、レストランのデザートに利用してもらうなど、その販売方法を工夫し、県民をはじめ多くの皆さまに知ってもらい、食べてもらえるよう、関係機関と連携して、神奈川生まれの新しいイチゴをPRしていきたいと考えております。
松崎委員
私だけでないと思います。イチゴの好きな人は我が会派にたくさんおり、会派のメンバーでも試食して、美味しいと皆が言っています。ただ、美味しいを美味しいと言っているだけでは、マーケットは占められているので、ここで「かなこまち」が新たに食い込んでいくことは、相当大変な道のりが予想されます。なので、本県として、押していくという覚悟だとか決意を持っているのか、持っているのであればそれ相応のボリューム感のある施策を打っていっていただかないと、品種育成をやっていて、改良普及をいろいろされていることもわかりますが、この辺を狙おうとか、こういうボリュームで行こうとかがないと、生産農家も困ってしまうので、そういうところで覚悟をもって示していただかないと、議員として質問した意味も分からなくなってしまうので、局長に腹の内をはっきり話していただきたい。
鈴木環境農政局長
新しい品種を作り、それを世に出すに至るまでには、長い年月と、多くの作業、研究、検証を重ねてきていて、まさにこの「かなこまち」も、農業技術センターでそういうことを経て、生み出された品種です。先ほど課長から、特徴として甘みと酸味のバランスもよいという話をしましたが、「かなこまち」を作っている生産者にも話を聞いたところ、最近甘みの強い品種は出てきているが、酸味があって甘みが引き立つという意味合いにおいて「かなこまち」の品質は、生産者に愛されてきていると私も理解しています。今まで答弁させていただいたように、今の段階は、まずは品質を安定化させる、私も自分で何カ所かで買ったりはしていますが、味の安定化はまだ課題の段階にあるのかなと思っています。それと、どんどん宣伝していくには、それに答えるだけの量がないと、「どこで食べられるのか」ということになってしまうので、まず生産量の拡大、品質、味の安定化を図っていきたいと思います。それとともに、どうしても神奈川県の場合は、生産者が増えたとしても全国に広げられる量はないと思うので、逆に神奈川県に来ていただいて、「かなこまち」を食べていきたいと思っていただけるようにしていきたいと思います。そのためには、県民の皆様にまず愛され、それが広がり、例えば神奈川県のホテルのレストランに行けば「かなこまち」が食べられるとか、そういう形にしていけば、地域活性化とか、県が目指している地産地消型の農業だとかの振興につながると考えます。生産量拡大と同時に、どうやってマーケティングしていくかを常に考えながら、実際に作っている生産者の御意見等を踏まえながら、進めていきたいと思います。我々としても、長年かけて品種を開発した「かなこまち」なので、ぜひ広めていきたいと思っています。
松崎委員
やはり、作っている農家さんの御理解とか協力なしに、この話は進まないと思います。私の親戚も農家が大変多く、農産品を作るということは大変であるが、でもそれだけ夢があり、楽しいものでもあるし、家族でずっと伝えていきたい生産体制というのは、そういうところにあり、そこの基本は揺るがすことができないことは重々承知しているので、そこは県としてもしっかりと受け止めていただきたい。また、消費者に対し、本県の消費者だけに限らず、プロモーション戦略をしっかりと打ち立て、知事もその分野は非常に得意だと思うので、そういうことをしっかりと打ち出して、地産地消にもつなげていただきたいと思います。期待できる品種であり、全国的に普及を図っていただきたいので、ぜひよろしくお願いします。
- 2023/03/04(土) 09:00:28|
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地元金沢区にショップのある久遠チョコレート。映画『チョコレートな人々』が、2023年1月2日から公開されます。この映画は、愛知県豊橋市に本社を置く「久遠チョコレート」の代表を務める夏目浩次さんの半生を追った作品。
愛知県豊橋市の街角にある「久遠チョコレート」。
世界各地のカカオと、生産者の顔が見えるこだわりのフレーバー。品のよい甘さと彩り豊かなデザインで、たちまち多くのファンができました。
その人気は日本中に広がり、いまではショップやラボなど全国に52の拠点を持ち、華やかなデパートのイベントの常連になっています。
「久遠チョコレート」は、ほかのブランドとは一味違っています。代表の夏目浩次さんたちスタッフは、かれらが作るチョコレートのように、考え方がユニークでカラフル。心や体に障がいがある人、シングルペアレントや不登校経験者、セクシュアルマイノリティなど多様な人たちが働きやすく、しっかり稼ぐことができる職場づくりを続けてきました。
はじまりは2003年、26歳の夏目さんが3人のスタッフとはじめた小さなパン屋さん。その後、いくつもの事業を展開してきた夏目さんですが、トップショコラティエの野口和男さんとの出会いが大きな転機になります。
「チョコレートは失敗しても温めれば、作り直すことができる」。しかもチョコレートはアイディア次第で付加価値が高まる魔法の食材。多様な人々を受け入れる夢の扉が見えました。こうして、新しくて優しいチョコレートブランドの凸凹な物語がはじまりました。
イントロダクションより
日本民間放送連盟賞テレビ部門グランプリ受賞作
ナレーション:宮本信子| プロデューサー:阿武野勝彦
音楽:本多俊之| 音楽プロデューサー:岡田こずえ
撮影:中根芳樹 板谷達男
音声:横山勝| 音響効果:久保田吉根 宿野祐
編集:奥田繁| 監督:鈴木祐司
製作・配給:東海テレビ|配給協力:東風
2022年|日本|102分|(C)東海テレビ放送
http://tokaidoc.com/choco/
温めれば何度でもやり直せる
- 2022/12/24(土) 11:17:04|
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神奈川県の事業を外部に委託、また再委託と請け負う事業者が転々として行くとき県から事業者に渡された膨大な個人情報がキチンと守られ会計も明確にするべきた。
問題のある事例を具体的に取り上げて、こんな指摘を仲間の議員とともに県議会で主張し9500件にのぼる委託事業改革はスタートしました。
県は指摘を受け実態調査を全庁で実施。一年近くかかりましたが県自身も改善すべきポイントをまとめ委員会に報告。以下は今朝の報道です。
神奈川県から業務を受託した企業などが業務の一部を外部に委託する「再委託」について、個人情報の取り扱いを伴う委託事業の約2割で再委託に必要な事前の承諾を得ていなかったことが、県の内部調査で分かった。個人情報の漏洩(ろうえい)は確認されなかったが、県は問題があったとして庁内に注意喚起した。
個人情報を取り扱う委託事業の外部への再委託を県は内部規定で原則禁止としているが、承諾を事前に得た場合に限り認めている。ここまで記事一部引用
個人情報扱う再委託、2割が承諾なく 神奈川県が注意喚起 | カナロコ by 神奈川新聞
KANALOCO.JP
個人情報扱う再委託、2割が承諾なく 神奈川県が注意喚起 | カナロコ by 神奈川新聞
- 2022/08/19(金) 06:20:52|
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